経緯

第一次1993年7月21日美術作品寄贈212点
   1993年12月光州市立美術館所蔵作品集発刊
   1994年12月河正雄寄贈作品集発行
第二次1999年4月14日美術作品寄贈417点
   1999年12月25日光州市立美術館河正雄COLLECTION図録1999発刊
第三次2003年7月21日美術作品寄贈1182点
   2003年光州市立美術館河正雄COLLECTION図録2003発刊
第四次2008年1月22日美術作品寄贈1691点 美術図書寄贈1000点余
   2009年光州市立美術館河正雄COLLECTION図録2009発刊
第五次2012年9月6日美術作品寄贈80点
第六次2014年12月5日美術作品寄贈221点 美術図書寄贈188点余
2017年3月3日光州市立美術館・分館 河正雄美術館開館
第七次2018年美術作品寄贈80点 寄贈総計2603点
   2020年7月31日光州市立美術館河正雄COLLECTION図録2012-2018発刊
2021年3月韓国文化体育観光部から光州市立美術館が優秀認証を受ける

光州市立美術館本館

光州市立美術館ホール
河正雄コレクション 李恒星「祈念」 タイル作品 1985年 300×700cm

河正雄コレクション 朴炳熙「故郷」ブロンズ 3100mm×1500mm×2400mm 1999年作

光州市立美術館分館 河正雄美術館開館 2017年3月3日

河正雄コレクション 在日ディアスポラ作家・金英淑展 (2023.7.28~10.29)

河正雄作「五元」 油絵2017年作

五元「東洋哲学の地水火風空」を意味する。河正雄のメセナ精神は彼の独創的な作品に良く表れている。彼の作品の中心の主題は“平和と幸福”だ。平和のある所に本当の幸せがあるという事だ。

“このように開かれた世の中、一つになる世の中”を志す河正雄は、地球の五大陸を象徴する“五元”を自らデザインし著書毎に表示している。全ての政治的理念や争いを超えて真に一つになる世界、平和を祈願し愛情に満ちた友好と親善を深め、全人類が協調し合う理念を描いでいる。

光州を愛し支援育成した30年の資料集

コレクター河正雄「わかちあう心の美学」展

第一次寄贈(1993年)当時の映像と記事

光州市立美術館に6作家の212点を寄贈

新美術館オープン
(2007年10月11日)

光州市立美術館新築記念 河正雄コレクション精華展

2003年、新たに1182展寄贈(総数1865点)、朝鮮大学より美術学名誉博士号授与

連作木版画「花岡ものがたり」展示(2004年)

在日2世作家 呉日回顧展(2005年5月)

孫雅由-魂の響き展(2006年11月)

光州市立美術館新築記念 河正雄コレクション精華展

光州市立美術館が開館15周年を迎え、仲外公園 内の新築美術館に移転。11日に開館式が行われた。 同美術館には在日2世の実業家、河正雄氏 (埼玉県・同美術館名誉館長)が美術作品を寄贈。それを紹介する「光州市立美術館新築記念 河正雄コレクション精華展」が開かれている。 光州市立美術館は92年、韓国初の地方公立美術館としてオープンした。しかし、文化芸術会館の附属施設を改築した施設のため、美術館としては不備な点がこれまで指摘されていた。 今回の新築移転により、光州市立美術館は美術館として立派な機能を備え、新たな出発を迎えることになった。 河正雄コレクションは、河正雄氏が私財を投じて長年収集してきたもので、李再燦さんなど世界的に高く評価されている芸術家の作品も数多い。 その河正雄コレクションは93年、99年、2003年と3回にわたり寄贈された。 内訳は在日韓国人作家822点、韓国人作家632点、日本人作家183点、西欧人作家79点、雀承喜写真作品 148点など全1865点におよぶ。 今回の「在日の花精華展」では、李画換、郭 仁植、文承根など8人120点の在日作家の作品 が展示される。 これらの作家は在日1世または2世で、韓日現代史の中で傷つき、韓日両国の間で浮遊する存在として生きてきた在日韓国人の生と社会を理解することができる作品として選ばれた。

在日作家・郭徳俊展(2012年)

在日作家、郭徳俊さんの個展「郭徳俊展」が光州市立美術館で開催され、静かな話題を呼んでいる。金姫娘・同美術館学芸研究士の文章「異邦人の視線-ナンセンスとユーモア-で見せる世界の無意味」を紹介する。92年、地方の公立美術館第1号として設立された光州市立美術館は、今年で開館20周年を迎える。河正雄コレクションも、93年の212点から 今ではその10倍の2222点に増えた。光州市立美術館と河正雄コレクションの歴史を振り返る最初の展示として、社会批判的なテーマをナンセンスとユーモアで表現する独特な芸術世界により、戦後の日本美術史の中で重視されており、00年の光州ビエンナーレに参加、03年に韓国国立現代美術館で「本年度の作家」に選ばれるなど、その芸術的成果を認められている郭徳俊を選び、その芸術世界に光を当てようとするものである。郭徳俊(1937年) は、日本で生まれた在日韓国人として、文化的、 社会的に両国において異邦人であるしかない正体性を持つ作家の一人である。彼は自己存在に対する絶え問ない疑問を持たざるを得なかった。また、20代の初期には肺結核にかかり、生死の境を行き来した経験は、人間存在の根源についての問題と現実世界に対して深く省察する機会になり、そのことは作品全般にわたって反映された。

日韓共存祈るメッセージ
光州市立美術館河正雄コレクション専任学芸士 金姫娘

川口市在住の在日韓国人2世の河正雄(ハ・ジョンウン)は1990年代の初めから現在で、韓国と日本の美術館や大学機関にー万点以上の美術品や資料を寄贈している。一個人のメセナ運動としては国内外に例を見ない。特筆すべきは、河正雄コレクションは特定の収集方向を持っており、そこには滅私奉公の倫理意識、河正雄という一個人の人生哲学が盛られているという点である。

文化体育観光部霊岩郡立河正雄美術館優秀認証受ける
(2021年)

外部による案内