「在日作家が眺めた激動期の生の風景―記憶の遺産 全国市道立美術館ネットワーク河正雄コレクション特選展―祈りの美術激動期の革新芸術・在日作家達を中心にして」展は4月末のソウル市立美術館を皮切りに、現在は光州市立美術館で開かれている。今年末からは釜山市立美術館で開かれ、来年は大田、全北、浦項、済州道、大邸と来年末まで巡回する。 韓国での展覧会が終われば日本巡回展、そしてニューヨーク国連本部での展覧会の話もある。2012年、韓国内市 道立美術館館長会議にて「全国市道立美術館ネットワーク」が結成された。そのネットワーク事業の一環として、光州市立美術館を始めとし、5か所の市・道立美術館が所蔵する河正雄コレクションを元に、各地の市・道立美術館で巡回展を開 催する事となったものだ。同展では在日韓国人と日本人作家、「郭徳俊・ 金石出・金仁淑・新居廣治・滝平二郎・牧大介・富山妙子・宋英玉・全和鳳・曹良奎」などの作品百数十点が展示されている6韓国と日本美術史の流れの中から除外されていた在日作家たちに光を当て、もの派を提議するリアリズム作品を中心に少数名の視線にて当時の生の風景を振り返るものである。河正雄さんは、「私のコレクションは、私自身の、そして在日の生きざまから、韓日の歴史的な背景と境涯から生まれたものである。世界には有数の美術コレクションが存在するが、それらと根本的に性格と質、内容が異なるのはコレクションを始めた動機とコンセプ トが違うからである。世界には数億のディアスポラ(民族)が諸々の問題をかかえて故郷や祖国を離れ生きている。多国籍民族の人権と望郷への想いが、普遍的な念願『祈り』と『平和』への祈念を象徴的に芸術(Art)として表現されている。河正雄コレクションは平和や愛、相互理解が実現すると河正雄が創造した新しい芸術(Art)の表現なのである」と話す。