「東洋哲学の地水火風空」を意味し、五大陸の「地球」を表す。
平和を祈願し、愛情に満ちた友好と親善を深め、全人類が協調しあう理念をデザインしたものである。

河正雄のメセナ精神は彼の独創的な作品によく表れている。
彼の作品の中心主題は「平和と幸福」だ。
平和のある所に本当の幸せがあるということだ。
このように「開かれた世の中、一つになる世の中」を志す河正雄は地球の五大州を象徴する「五元」を自らデザインし著書毎に表示している。
全ての政治的な理念や争いを超えて真に一つになる希望の世界、開かれた一つの世の中を描いている。
この様な彼の精神は鳩の故郷である霊巌の平和精神と繋がっている。

油絵「五元」の解説

五元「東洋哲学の地水火風空」を意味する。河正雄のメセナ精神は彼の独創的な作品に良く表れている。彼の作品の中心の主題は“平和と幸福”だ。平和のある所に本当の幸せがあるという事だ。

“このように開かれた世の中、一つになる世の中”を志す河正雄は、地球の五大陸を象徴する“五元”を自らデザインし著書毎に表示している。全ての政治的理念や争いを超えて真に一つになる世界、平和を祈願し愛情に満ちた友好と親善を深め、全人類が協調し合う理念を描いでいる。

「五元」の作品は1960年代頃に日本デザインスクールで学んでいた時の発想からである。
2012年9月3日に開館した霊岩郡立河正雄美術館ホールに「五元・シグナル」を制作、展示して夢を叶えた。
2013年8月24日、サンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館のフランス館で「五元」をテーマにしたアンリ・ル・フォーコニエ(1881年-1946年)作品「シグナル」に出会う。
偶然が必然となる出会いで、国と時代が違えども、私と同じ哲学発想の作品が既に遺されていたことに深い感動を得た。